「今日は、依頼人にお宝をお返しする日だわ」

 

怪盗バタフライ仮面は、ある依頼人から依頼を受け、海賊船に忍び込んで、

海賊達から取り戻したお宝を持って、アジトで待機していました。

 

「でも、これって一体何なの?浦島がなんとかって言ってたけど・・・」

 

お宝を色んな角度から見てみますが、何に使うのか全く分かりません。

 

その時、手からお宝が落ちてしまいます。

 

「あっ!」

 

すると、地面に落とした衝撃で、モクモクと煙が出て来ました。

 

「えっ!これって、もしかして玉手箱の一種?」

 

煙がバタフライ仮面の全身を覆います。

 

「キャーッ!おばあさんになるなんてイヤだーっ!まだ若いのにーっ!」

 

悲鳴を上げるバタフライ仮面でしたが、煙が収まった後、

自分が着ていた手袋やブーツを見ると、いつもと形が違っていました。

 

おそるおそる鏡で自分の姿を見てみると、なんと魔法使いの格好をしているではありませんか!

 

「えっ?私、魔法使いになったの?」

 

怪盗019

イラスト by ねもこ