これは、怪盗バタフライ仮面が初めて怪盗稼業に乗り出した時の物語。

 

仕事を終え、帰宅した女性警察官は、怪盗の衣装に着替え、

化粧を済ませ、怪盗バタフライ仮面に変身しました。

 

バタフライ(有)

今日は、私が怪盗バタフライ仮面として初めてお宝を頂きに行く日。

天気もいいし、満月だから初陣にはもってこいだわ。

アジトから飛び出したバタフライ仮面は、ビルからビルへと夜の空を駆け巡ります。

 

バタフライ(有)

私のこの格好、似合っているかな~?

 

怪盗025

イラスト by りるくてぃ



 

バタフライ(有)

夜空を駆ける私のカッコイイ姿を誰か撮ってくれないかな~。

その頃、小さな子供が家の窓から外を眺めていました。

 

男の子

ママ、あのお月さまの真ん中にある黒い影は何?

夜空を駆ける怪盗



 

ママ

うさぎじゃないの?

男の子

マントを付けているから、うさぎなんかじゃないよ。

ママ

だったら、スーパーマンね。

男の子

スーパーマンだったら飛び跳ねずに空を飛べるよ。

ちょっとママ、こっちに来て一緒に見てよ。

ママ

ママも忙しいの。そんな事より早く寝なさい。

寝ないなら勉強させるわよ。

男の子

分かったよ。じゃ~、マントを付けているくせに

空も飛べない怪盗という事にしておこう。

その頃、バタフライ仮面は、今夜お邪魔させて頂く予定のお屋敷に辿り着いていました。

 

そして、窓から侵入しようとしたところで・・・。

 

バタフライ(有)

へ、ヘックション。

不意にくしゃみが出て、鼻の下をこすります。

 

鼻の下をこする

いやだ~、誰か私の噂をしているみたい。