ライバルである怪盗ヒゲ男爵との最後の対決に挑む為に、
ヒゲ男爵の隠れ家に潜入し、一番奥にある部屋へとやって来た怪盗バタフライ仮面。
しかし、扉がバタンと閉まり、閉じ込められてしまいます。

しまった!
罠だわっ。
すると、部屋に催眠ガス弾が投げ込まれ、ガスが噴き出します。

ゴホッ、ゴホッ。
いけない、このガスを吸い込んじゃ。
バタフライ仮面は手で口と鼻を覆いますが、
そんなに長く息を止めていられるはずもありません。

ああっ、も、もうダメ……。
ガスを吸い込み、気を失って、その場に倒れてしまいます。
そして、ヒゲ男爵とその手下が、ガスマスクを着けて部屋へと入って来ます。

よし、連れて行け。
ヒゲ男爵の手下によって地下牢へと連行されるバタフライ仮面。
数時間後、ガスの効果が切れて、意識が戻ります。

ハッ!
ここは?
気が付くと、両手には天井から吊るされた手枷、両足首には足枷が付けられていました。
イラスト by ささきりんく様

気が付いたか?
バタフライ仮面。

ヒゲ男爵、私をどうしようというの?

決まってるじゃないか。
世界征服の為に働いてもらうのさ。

バカな事言わないで。
誰があなたの野望の為に……。

ハッハッハッ。
しかし、囚われの身となった以上、逃げる術は無い。

くっ。

改造手術の準備が整うまでそこで大人しくしているんだな。
牢屋を後にするヒゲ男爵。

早くここから脱出しないと……。
しかし、もがいたところで手枷足枷は外れず、バタフライ仮面に刻一刻と最期の時が迫ります。
この後、バタフライ仮面はどうなってしまうのでしょうか?
イラスト by ねもこ様
※このお話の続き「投げキッスでメロメロに……」もどうぞ。