悪い人からお宝を盗む、怪盗バタフライ仮面。

 

大きなバタフライの仮面で顔を隠しているけど、しなやかな身のこなしと、

愛らしい仕草で、美少女だって事はバレバレ。

 

毎日、新聞やネットで取り上げられて、

今では追っかけのカメラマンまでいる怪盗バタフライ仮面の正体は?

 

ワ・タ・シ・・・、めぐみです。

 

「ふぅ~。なんか最近、おまわりさんよりカメラマンの方が多いのよね。

今日は、いつも以上に多くて疲れちゃった」

 

満月を背景に、ビルからビルへと身軽に飛び移っては来ましたが・・・。

 

「ここら辺で、ちょっと一休みしちゃおう」

 

そして、ビルの屋上で建物の壁にもたれたところ、額から垂れた汗が目に入ります。

 

「いた~い」

 

周りに誰もいない事を確認すると、仮面を取り、ハンカチで汗を拭き取ろうとします。

 

しかし、その瞬間、パシャっと、フラッシュが光ります。

 

「バタフライ仮面の正体、頂きっ!」

 

「みっ、見たわねっ」

 

「こいつは高く売れるぜ。じゃあな。あばよっ」

 

「待ちなさいっ」

 

しかし、仮面を外した状態では、思うように動けません。

 

「こうなったら・・・」

 

バタフライ仮面は、特殊な念力を込めたトランプをパパラッチめがけて投げます。

 

「バタフライ・アターック!」

 

怪盗074

イラスト by ささきりんく



見事、トランプが命中し、パパラッチは気絶してしまいます。

 

そして、持っていたデジカメの保存データを見てみると、

めぐみの素顔がハッキリと映っていました。

 

「いけない、いけない。こんな写真が新聞社の手に渡ったら大変な事になってしまうわ」

 

デジカメの写真を消去します。

 

「ごめんね。特ダネを消しちゃって。でも、私だって正体を知られる訳にはいかないの」

 

デジカメをパパラッチの元に返します。

 

「しばらくすれば眠りから覚めるわ。じゃあね。おやすみ~」

 

バラフライ仮面は、その場を後にするのでした。