私は、怪盗といっても義賊。

 

盗みは自分の為にやっているんじゃなくて、あくまでも世の為、人の為。

 

でも、今日は自分の為に頑張るわ。

 

なんてったって不老不死が手に入るんだもんね。

 

場所は、ラビリンス・フォレスト。

 

一度入ったら最後、二度と戻れないと言われている迷宮のような森だけど、

その奥には不老不死の泉があるという噂なの。

 

今だ、誰もその場所に辿り着き、生きて帰って来た者はいないと言うけれど、

そんな事で怖気付く私じゃないわ。

 

バタフライ仮面は森の中へと入って行きます。

 

そして、しばらく歩いていると、無限回廊のように

同じ所をずっと歩いているような感覚に襲われます。

 

「この森が、迷宮の森と呼ばれているのが分かる気がする。でも、これは幻だわ」

 

永久にラビリンス・フォレストから抜けられないと思ったバタフライ仮面は、

マジックの1つ「バタフライ・アイ」を使います。

 

仮面に付いた宝石から発射されたビームは、まやかしを見抜き、真実を映し出します。

 

「見えたっ!出口だわっ!」

 

森を抜けると、そこには大きな泉が・・・。

 

「ラビリンス・フォレストの奥に、こんな場所があったなんて・・・。

そして、この泉の水を浴びれば不老不死になれるのね」

 

周りに誰もいない事を確認し、シルクハット、マント、手袋、ブーツ・・・、

次々に服を脱いでいきます。

 

※お話の途中ですが、服を脱いでいく様子はコチラ

 

そして、全裸になったバタフライ仮面は泉に入ろうとします。

 

しかし、その時、森の中で「ガサガサッ」と音がしました。

 

「えっ?誰かいるのっ?」

 

バタフライ仮面は、とっさに仮面を拾い上げ、右手に仮面、左手で秘部を隠します。

 

怪盗039

イラスト by ささきりんく



胸が丸見えですが、バタフライ仮面にとっては

胸よりも素顔を見られる(正体がバレる)事の方が大変です。

 

すると、茂みから1匹のタヌキが飛び出し、それをキツネが追いかけていきました。

 

どうやらキツネとタヌキがケンカをしていたようです。

 

「な~んだ。ビックリするじゃない。でも、人間じゃなくて良かった」

 

その後、泉に入ると、今まで感じた事も無いパワーが全身にみなぎっていくのを実感します。

 

「すごい!日頃の疲れが全部吹き飛んで行くようだわ」

 

そして、3時間の遊泳を楽しんだバタフライ仮面は、服を着て、アジトに戻ろうとします。

 

帰る時もバタフライ・アイで迷う事はありません。

 

「私は永遠の若さを手に入れたんだわ。今までで一番の収穫よ」

 

超ご満悦の怪盗バタフライ仮面なのでした。

 

しかし、この後、本当に不老不死になれたかどうかは定かではありません。

 

ラビリンス・フォレストの幻影を創り出していたキツネとタヌキが仲間割れを起こし、

不老不死の効果と森自体が消えてしまったという噂もあるのだとか・・・。