怪盗セイント・シーフは、鏡の前で今日着ていく怪盗の衣装について悩んでいました。

私はすっごくオシャレ。
怪盗の服も色違いで何着も持っているんだ~。
手袋やブーツなんて10種類以上あるよ。
今日は何色のブーツを履いて行こうかな~。
あまりに多くてコーデ迷っちゃう。
イラスト by ねもこ様
着せ替えゲームは、こちら
今日は、このコーデに落ち着きます。

最後にマスクを着けてっと。さあ、出来たっ!
それでは、いざレパンのお屋敷へっ。
しかし、忠告を思い出します。

バタフライ仮面さんからは、レパンは危険極まりない女だから
絶対に近付いちゃいけないって言われてるんだけど、
私だってもう一人前の怪盗よ。
悩みながらも、セイント・シーフは、レパンの屋敷まで来てしまいます。

ここがレパンのお屋敷ね。すごい外装だけど、なんか趣味わる~い。
早速、セイント・シーフは、屋敷に忍び込み、「女王陛下の首飾り」を盗み出します。

へっ、レパンの屋敷なんて、なんて事ないや。
でも、長居は無用。さっさと帰ろう。
すると、そこへレパンが現れます。

お前は誰だ?

きゃっ、見つかっちゃった・・・。私は、怪盗セイント・シーフ。

セイント・シーフだと・・・。なんだ、まだガキではないか。

ふんっ、子供だからって甘く見ないで。
ほら、この通り、女王陛下の首飾りは頂いたわっ。
そこへ、手下達が現れます。

お嬢ちゃん、そう簡単にここから逃げられるなんて
思ってもらっては困るぜ。
手下の1人が、セイント・シーフに襲い掛かります。
しかし、俊敏な動きで、いとも簡単に手下の攻撃をかわします。

ほぉ~、身体能力は、かなりのものを持っているようだな。
すると、次々と手下達がセイント・シーフを捕まえようと攻撃を仕掛けますが、
難無く逃れ、階段の所まで来ます。

あなた達の動きなんて遅すぎて、あくびが出そうだわ。じゃあね~。
セイント・シーフは、2階へと続く階段を駆け上がっていきます。

だが、このレパンからは逃げられんぞ。
『ルーズ・バランス・イリュージョン』
レパンから発せられた幻影がセイント・シーフを包み込みます。

あれ?どうしたというの?目が回るぅ~。
セイント・シーフは、足を踏み外し、階段から転げ落ちてしまいます。

いったぁ~い。何、今の?

私が創り出した幻影に驚いたか。

幻影?そんな事出来る訳ないじゃない。ちょっと目まいがしただけよ。
セイント・シーフは起き上がり、再度、階段を上がろうとします。

逃げようとしても無駄だ。ルーズ・バランス・イリュージョン。
またも幻影がセイント・シーフを襲います。

一体何なの?この床と天井が逆さまになって、
グルグル回るようなこの感覚は・・・
セイント・シーフは、階段途中の踊り場で倒れてしまいます。

どうだ。ルーズ・バランス・イリュージョンの味は?

信じられないけど、この幻影は本当にあなたが創り出しているようね。

私の幻影は平衡感覚を失わせるのだ。
お前の俊敏な動きもここまでだ。観念しろ。

こうなったら、あの技を使うしかないわね。えいっ。
指パッチンをすると、セイント・シーフの足元にサッカーボールのような物が現れました。

そんな物で私を倒せるとでも思っているのか。とどめだっ。

ええーいっ、これでも喰らえっ、セイント・シュートーーーッ!
イラスト by ねもこ様
セイント・シーフが蹴ったボールは、不思議な光に包まれながら、
レパンに向かって飛んで行きます。

何だ!この光の玉は?ゲハーーーッ!
レパンが倒れた事で、幻影が消えます。

やったーっ!レパンの幻影を打ち破ったわ。
これでここから出られるっ。
「今夜、セイント・シーフを頂きに参ります」に続きます。