今日、頂くのは、女王の懐中時計。

 

場所は、屋上にヘリポートのある博物館。

 

めぐみは予告状を、いつもより早めに出していた為、

トシが警備に当たるという事は事前に知っていました。

 

そして、予告した時刻に怪盗バタフライ仮面が現れます。

 

トシ

(来たぞ。バタフライ仮面の事だ。

女王の懐中時計を盗んだ後、裏をかいて、この通路を使うはずだ。

ここで待ち伏せすれば・・・)

そして、バタフライ仮面が、その通路を通って来たところへトシが現れます。

 

トシ

待っていたぜっ!

バタフライ(有)

(ト、トシ・・・。でも、動揺してはいけないわ。

私の正体が分かるはずは無いんだから・・・)

バタフライ仮面は、毅然とした態度を取ります。

 

バタフライ(有)

あ~ら、私がここを通る事を知っているなんて、

あなたの感も鋭いわね。

トシ

お前を捕まえる為に、この博物館の事を隅々まで調べたのさ。

バタフライ(有)

それはそれは御苦労様、でも、私を捕まえられるとでも思っているの?

トシ

何を言っている。

見ての通り、この通路は天井こそ高いが、幅は2メートルしかない。

どうやって俺をやり過ごそうって言うんだ?

バタフライ(有)

(ジャンプして飛び越してもいいけど、

トシにスカートの中を見られるのはイヤだな~。そうだ!)

バタフライ仮面は、助走をつけると、勢いよく壁を駆け上がり、

半円を描くようにトシをスルーします。

 

トシ

ひぇーっ!垂直の壁を走れるのかよ。

バタフライ(有)

フフッ、私の体術に驚いたようね。

女王の懐中時計を盗む目的

 

バタフライ仮面は、ヘリポートのある屋上に出ます。

 

そして、シルクハットから取り出した風船が少しずつ膨らんでいきます。

 

トシ

逃がすかーっ!

バタフライ(有)

ちょっと遅かったわね。

トシが飛び付こうとしますが、あと一歩手が届かず、バタフライ仮面は空中で浮遊します。

 

トシ

その女王の懐中時計をどうするつもりだ?

バタフライ(有)

元の持ち主に返すのよ。

トシ

返す?

バタフライ(有)

そうよ。この時計を奪われて悲しんでいる人がいるの。

トシ

盗品だったのか?

バタフライ仮面は、紙飛行機をトシに向かって投げます。

 

トシは手に取った紙飛行機を一枚の紙に戻し、見てみると、

それは、この事件の一部始終が書かれた裏の手配書でした。

 

トシ

なにっ!女王の懐中時計を盗んだのは、この博物館のオーナーだと?

バタフライ(有)

後はよろしくね。

バタフライ仮面はトシにウインクをした後、天高く舞い上がって行くのでした。

 

怪盗079

イラスト by ねもこ



 

めぐみが、もう一人の自分に嫉妬

 

めぐみ

トシ、昨日、バタフライ仮面と御対面したんだって。

トシ

おお、あんなに間近でバタフライ仮面を見たのは初めてだ。

めぐみ

で、どうだった?

トシ

お前の言った通り、大怪盗のオーラを発していたな。

マスクを付けていたから顔はよく分からなかったけど、

お色気たっぷりの美人だったぜ。

めぐみ

私の前で、そんな事言っていいの?

トシ

あれ?でも、お前もバタフライ仮面の事を良く言っていたよな。

めぐみ

そういえば、そうだけど・・・。

(バタフライ仮面の事を褒めてくれるのは嬉しいけど、

バタフライ仮面にヤキモチを焼いてしまうなんて・・・)

トシ

お前もスタイルはいい方なんだから、

バタフライ仮面みたいになれるように努力しろよ。

めぐみ

トシ・・・、もし、私が怪盗バタフライ仮面だったらどうする?

トシ

お前がか?

う~ん、確かにお前も綺麗系の女だけど、

色気はバタフライ仮面に及ばないな。

お前がバタフライ仮面なワケねーじゃねーか。

めぐみ

もう、トシったら。意地わる~っ。

トシ

ハハハッ、そんなにムキになんなよっ。