※このお話は、「セイント・シュートで怪盗レパンを倒せ!」の続編です。

 

セイント(有)

女王陛下の首飾りも頂いた事だし、早いとこ、ずらかろう。

レパン(有)

待てっ!このレパン様に一撃を加えた罪は重い。償ってもらうぞ。

セイント(有)

もう、あんな変な技、こりごりよ。ベーっだ。

レパン(有)

レパン様を怒らせた罰だ。喰らえ、サンダーボルト。

セイント(有)

きゃあああああーっ!

セイント・シーフは雷に打たれたような衝撃を受け、床に倒れ、動かなくなります。

 

手下2(改)

レパン様、まさか死んでしまったのでは?

レパン(有)

な~に、心配するでない。気を失っただけだ。

この娘の身体能力が気に入った。手下として使う事にする。

レパンは、呪文を唱え始めます。

 

その頃、怪盗バタフライ仮面から予告状が届いていました。

 

レパン(有)

何?「怪盗セイント・シーフを頂きに参ります」だと・・・。

この娘、バタフライ仮面の仲間だったのか。ならば急がねば。

レパンは、セイント・シーフを我が物にすべく、呪文を唱え続けます。

 

そして、セイント・シーフの体の色が完全に変わり、

あとはレパンの魂を注入するだけとなります。

 

怪盗066

イラスト by ねもこ



 

レパン(有)

あと少しだ。あと少しで、お前は私の忠実なる下部となるのだ。

しかし、そこへバタフライ仮面が現れます。

 

レパン(有)

チッ、もう少しだったのに・・・。

バタフライ4

セイント・シーフを返してもらうわ。

レパン(有)

そうはいくか。こうなったら、お前を先に始末してやる。

まずは、お前の持ち前の運動能力を封じてやるぞ。

バタフライ4

その技は、以前、私も苦しめられた技。

でも、同じ技は二度も通用しないわ。

レパン(有)

しかし、どうやって防ぐというのだ。

もう一度、あの地獄を味わうがいい。

ルーズ・バランス・イリュージョン。

バタフライ4

それなら、私もルーズ・バランス・イリュージョンよ。

お互いに放った幻影がぶつかり合い、相殺され、消えてしまいます。

 

レパン(有)

何ーっ!?どうして、お前が私の技を・・・。

バタフライ4

私は物だけでなく、人の技を盗む事も出来るの。

今度はあなたが身を持って、この技の威力を知るといいわ。えいっ!

レパン(有)

こっ、この幻影は!目が回って立っている事が出来ん。

バタフライ4

どう?あなたにとっては初めての経験でしょう。

レパン(有)

おのれ~、このレパン様をこんな目に遭わせるとは・・・。

レパンだけでなく、手下達も術中にハマってしまいます。

 

そして、その隙にバタフライ仮面はセイント・シーフを救い出します。

 

バタフライ4

セイント・シーフを頂いていくわ。じゃあね~。

レパンの屋敷を脱出したバタフライ仮面は、ひとまず安全な場所に身を移します。

 

バタフライ4

やれやれ、私の忠告を聞かないから、こんな事になるのよ。

ま、あなたがレパンの所へ行く事は最初から分かっていたけどね。

セイント(有)

ううう・・・。

バタフライ4

かなりレパンのダメージが残っているようね。

しばらくはこのまま寝かせておいた方が良さそうだわ。

その時、レパンの呪文の影響か、仮面の紐が緩み、

セイント・シーフの仮面が剥がれてしまいます。

 

怪盗067

イラスト by ねもこ



 

バタフライ4

まぁ、こんな可愛い顔をしていたなんて。

それは、初めて見るセイント・シーフの素顔でした。

 

バタフライ4

まるで、幼き頃に亡くなった私の妹みたいだわ。

その時、セイント・シーフが眠りから覚めそうになります。

 

バタフライ4

いけない。マスクが剥がれたままじゃ。

バタフライ仮面は、急いでセイント・シーフの仮面の紐を結び直します。

 

そして、セイント・シーフは眠りから覚めます。

 

セイント(有)

あれ?どうしてバタフライ仮面さんがここにいるの?

そうか!私はレパンにやられて・・・。

バタフライ仮面さんが助けてくれたのね。

ごめんね。約束を破っちゃって。

バタフライ4

いいのよ。でも、もうレパンの所には行っちゃダメよ。

セイント(有)

は~い。もう二度とあんな所には行きません。

こんな目に遭っても常に明るい怪盗セイント・シーフなのでした。