今夜、怪盗ヒゲ男爵が狙っているのは、白銀の魔剣。

 

この魔剣は、元々ヒゲ男爵が所持していた物なんだけど、

その昔、手下の中に裏切り者がいて、盗まれてしまったそうなの。

 

そして、武器商人の間で転売が繰り返されているうちに、どうした訳か、

今は「骨董品マニアのコレクションルーム」という所にあるのだとか・・・。

 

この事を知ったヒゲ男爵は、白銀の魔剣を取り戻すべく、

コレクションルームに忍び込んだ模様。

 

しかし、たとえ白銀の魔剣がヒゲ男爵の物だったとしても、

私は彼があの剣を再び持つ事を許さない。私が頂くわ。

厳重な防犯態勢もバタフライ仮面には無効

 

手下2(改)

見て下さい。ヒゲ男爵様。

特殊なセンサーが、網の目のように張り巡らされています。

そのセンサーの向こう側に白銀の魔剣の入ったショーケースがありました。

 

ヒゲ男爵

ええい、こんなセンサー掻い潜れるか。

こうなったらセンサーに引っ掛かる覚悟で突撃だ。

手下2(改)

しかし、防犯ブザーが鳴った途端に

大勢の常駐している警備員達がやって来ると聞いております。

ヒゲ男爵

構わん。今日連れて来ているのは無能な手下のみ。全て捨て駒だ。

そいつらは捕まっても、俺と幹部だけ助かればそれでいいんだ。

その時、怪盗バタフライ仮面が現れます。

 

バタフライ6

あなたって薄情なのね。

ヒゲ男爵

そっ、その声はバタフライ仮面!

バタフライ6

手下達と警備員達を戦わせている間に、

お宝を奪って自分達だけ逃げようだなんて許せない。

ヒゲ男爵

それが俺のやり方だ。文句あるか?

バタフライ6

そんな事をしなくても、

センサーに引っ掛からない方法を考えればいいじゃない。

ヒゲ男爵

じゃあ、お前ならどうするというのだ。

バタフライ6

私ならこうするわ。見てらっしゃい。

バタフライ仮面は、お宝に向かって走って行き、センサーの手前でジャンプ。

そして、マントに身を包みながら白銀の魔剣の元へ。

 

ヒゲ男爵

何ーっ!?どうしてセンサーに感知されないんだ?

バタフライ6

私のマントは特殊な素材で出来ているの。

ヒゲ男爵

信じられんが、またしてもバタフライ仮面にお宝を取られてしまった。

白銀の魔剣は、あなたにくれてやるわ

 

早速、バタフライ仮面は霊探知器を取り出し、白銀の魔剣に近づけます。

 

バタフライ6

(あれ?思ったほど大した事ないわね。

魔剣と聞いて心配していたけど、このぐらいなら問題無いかな)

ヒゲ男爵

バタフライ仮面は、あそこで何をしているんだ?

バタフライ6

やっぱり、私には、この剣は似合わないわ。

ヒゲ男爵

何?その剣を諦めるというのか?

バタフライ6

この剣は、あなたの物でしょう。

ヒゲ男爵

どうして、それを知っているんだ。

バタフライ6

色々と調べたのよ。

ヒゲ男爵

そうか!確かお前は盗品を真の持ち主に返す為に

盗みをやっている義賊だったな。

バタフライ6

そうよ。

ヒゲ男爵

おお、俺の為に白銀の魔剣を奪ってくれるとはありがたい。

しかし、いつも俺から宝を奪う事しかしないお前が一体何故?

もしかして俺に気でもあるのか?

バタフライ6

ばーか!何を言っているの。あなたなんかタイプじゃないわ。

大勢の手下達が逮捕されるのを見るのが嫌だっただけよ。

バタフライ仮面は、センサーに引っ掛からないように、ヒゲ男爵の元へ剣を投げます。

 

ヒゲ男爵

そうか・・・。

しかし、再びコイツを手にする事が出来るとは思わなかったぜ。

バタフライ6

ヒゲ男爵、これは貸しといくわ。

ヒゲ男爵

ああ、覚えておくぜ。

バタフライ6

じゃあね、ヒゲ男爵。

バタフライ仮面は、美術館を後にします。

 

手下2(改)

どうした風の吹き回しか?バタフライ仮面の奴、

今日はやけに気前がいいですね。

ヒゲ男爵

よく分からんが、ま、今日は願っても無い収穫だ!

皆の者、帰って宴の準備だーっ!

手下3

ヤッホー!

手下4

イエーイ!

バタフライ6

あの野望にさえ影響しなければ、白銀の魔剣ぐらい問題無いわ。